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ゆかだん
 
 
 
 
  床下に温風を送り込み、部屋全体を暖める方式はどうですか?
     
  この方式は、理論的にも正しく、比較的コストが安くすむため、この方法を行っている業者も多くみえるようです。

この工法には3つの施工工法があります。

屋根に設置された集熱器にて自然熱を集熱し、供給カロリーが足らない場合には、ボイラー等で必要温度まで加温し、床下にファンにて強制的に温風を送り込むシステムで、床下から部屋を寒くない程度に暖めるシステムです。

屋根瓦の下にパイプまたはダクトを通し、太陽光で温められた温水・温風を床下のコンクリート基礎部に蓄熱させて、床暖房に利用するシステムです。

③ファンヒーターなどの対流式機器を用い、その温風をダイレクトに床下に送り込むことにより、床暖房に利用する方式です。

このような工法は、①を除けば、もともとは雪が根雪となり、曇天日が多く、いつも湿気の多い日本海側特有の気候に対応し、開発されたシステムです。しかし、床下に温風や温水を送り込み、部屋を床下から暖めるためには、第一に床下が密閉された状態でなければならないことです。また、あまり床下を高くすることにより必要以上なカロリーがかかるためにその高さを制限しなければならない場合があります。

このシステムを太平洋側で行えば、まず第一にシロアリの最も好む環境となってしまうことが懸念事項として挙げられますし、床下が低いため、他の配管・配線のメンテナンスが出来なくなったり、外気の風をシャットアウトしてしまうことにより、梅雨場には換気の悪い建物となってしまったりします。考え方はすばらしいのですが、気候・風土にあわせたシステムを選ぶことが大切です。

①の工法は、曇天日の多い日本海側では、その効力は著しくダウンしてしまいます。曇天日の多い日本海側ではなく、太平洋側にむいた設備といえます。