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ヒートポンプ式が環境に優しいといわれるのはどうしてですか? |
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ヒートポンプ式という言葉を最近よく耳にする機会が増えてきましたが、このシステムは、もう何十年も前からエアコン等に用いられている原理です。
ヒートポンプは大気の熱を室内に汲み上げるものです。特殊な冷媒を用いて、蒸発と凝縮の変化における熱の授受(出し入れ)を利用して外気から熱を運びます。冷たい外気でも熱は持っています。エネルギーは高い温度から低い温度のものへ流れていきます。冷たい外気でもその外気より低い温度のものには熱を与える(暖める)ことができます。これを利用して氷点下の外気温度でも冷媒の温度をより低くすることで熱をもらうことができます。その大気の熱をもらって、温水をつくります。その冷媒として一般的に使用されているのが、代替フロンとCO2です。その冷媒でもCO2の場合は、お湯の温度を急激に80℃前後まで加温できるのに対し、代替フロンの場合は50℃前後が標準的です。エコキュートは一般的にはCO2を使い、床暖房は代替フロンを使う方が適していると言われています。この原理は、例えば1キロワットの電力でコンプレッサーを稼動させ冷媒を圧縮させることにより熱を取り出す方式が基本となり、そこから得られるエネルギーは、使用電力1に対し3~4倍のエネルギーを得ることができるのです。具体的な数字で表すと、1キロワットで860キロカロリーしか得られなかったものが2,800キロカロリーものエネルギーを得られることができるのです。これを従来の電気温水器と比較換算すると、平均4,000円前後の燃料代金が月1,000円でまかなえてしまうのです。ヒートポンプは大気の熱を利用するため環境に優しく、かつ省エネルギーシステムなのです。しかし、ヒートポンプにも弱点があります。外気温により大きく左右され、あまりにも外気温が下がりすぎると、その能力が著しくダウンしてしまいます。ヒートポンプ式の床暖房を計画時には、必ず能力計算をすることが必要です。
我々の知る限りでは、通常の抵抗熱を利用した床暖房システムは、ヒートポンプ式のような大幅なランニングコスト・ダウンはありえないのです。1キロワットの発熱量が860キロカロリーであることは不動の原理なのです。
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