カーボンヒーター

カーボンヒーターについて

この製品については、その特徴と見解をＰＴＣ同様、箇条書き的に弊社の私見を述べさせて頂きたいと思います。

カーボン粉末をフィルムに印刷した発熱体で、カーボン粉末に電気が流れ発熱します。（同じカーボンでも炭素繊維＜カーボンファイバー＞とは全く異なります。）外見上「ＰＴＣ」との区別がつきにくい製品です。「ＰＴＣ」と大きく異なる点は、温度が高くなっても抵抗値はほぼ一定という点です。つまりセンサーで温度を感知し、温度を制御するタイプの床暖房で、「自己温度制御性能」を有していません。すなわち「カーボンヒーター」を選択する場合は、温度制御方法はどうなっているのか、また電気用品安全法に準拠し、温度過昇防止装置がついているかどうか（具体的にはサーモスタットや温度ヒューズが電気用品安全法に基づいた数量が装備されているかどうか）をメーカーに十分に確認する必要があります。なぜなら、このタイプはＰＴＣと同様、製品の「薄さ」「安さ」を訴求している製品が多いからです。０．５ｍｍ程度の製品では、温度制御装置や温度過昇防止装置を最初から製品に組み込むことは不可能であり、そうした装置は大体、現場で取り付けられます。電気式床暖房パネルについては、温水式と異なり、重要な上記の様な制御は責任の所在・システムの安全性・耐久性などを総合的に考えると、現場では一切行うべきではないと考えます。万が一事故が起きた場合、その責任の所存が不明確となり、のちに遺恨を残すことが多くなるからです。ＰＴＣ同様、Ｓ－ＪＥＴとＳ－ＪＥＦ認証を取得した製品を必ず選んで頂きたいと考えます。