炭素繊維
炭素繊維放熱方式(新日本石油(株))について
歴史・実績
この業界では、まだ12年足らずの実績しかなく、歴史性という観点から見ると、マット・架橋ポリエチレンパイプ温水式と同様の歴史です。しかし、後にも述べますが電気床暖房に部材として使用するには、この上も無い条件を揃えていますし、近い将来的にはパネル式床暖房の主流となることができる製品であると考えます。
耐久性
この部材は、航空機・釣竿・ゴルフクラブのシャフトに多く使用されるほど、相当の強度を持ち、発熱体として使用する場合には、電気絶縁に優れた熱硬化樹脂でモールドするだけでよく、発熱体としてはニクロム線式床暖房が平均的に厚さ6mm必要であるのに対し、0.5mmと非常に薄く仕上げることができます。この発熱体が薄いということは、その分だけ断熱材を強化することができるため、電気式床暖房界の中では上昇熱伝達率がNo.1と言われています。しかし、このメーカーは後にも記述しますが、薄く仕上げるということを売り文句にするのではなく、厳しい第三者基準をクリアでき、安全耐久性においては現時点では一番であると考え、採用させて頂いております。
上記安全性により、大手メーカーの中で初の10年保証を打ち出しています。
熱伝導性
この製品は電気抵抗値の高い炭素繊維を使用しているため、並列回路に組んでも十分な定格出力を得ることができ、きめ細やかな間隔で放熱部を組み込め、温度むらもほとんどありません。また、、パネル放熱下部に断熱材を多く組み込んであるため、早く床面を暖めることができます。
施工性
このシステムは、根太上パネル方式しかできないのが現状です。炭素繊維はニクロム線に比べて容易に結線ができないので、釘の打ち抜きには注意が必要です。その他については、「ニクロム線放熱方式(電気式)(4)施工性」をご参照下さい。
リサイクル性・環境性
この方式の炭素繊維は、石油生成過程で出る副産物を製品化したものです。リサイクル性・環境性に重点をおいた製品です。
イニシャルコスト
この製品は小面積で電気式床暖房をご検討中のユーザー様にとって「品質・保証・施工性」を含め現時点でもっとも安価なシステムです。